Sad-Eyed-Lady’s blog

かき鳴らす げんのしらべに もの思う ひとのよのたび 夢げんほうよう

草笛ー1

序章

 

目を閉じるとそこは………

 

小学三年生の夏休み、それは私にとって家族

との楽しい最後だった。父の生まれ育った新

潟の山に帰省する、関越道が開通する以前の

長距離ドライブ。夢の中へと紛れ込む亜空間

は、妙な既視感に背中を押されるようにして

繰り広げられていった。

 

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